エバポレーター(蒸発器)冷媒が気化することによってパイプの周囲から熱を奪い、室内を冷やす部分。ここで冷やされた空気をブロワファンにより車室内に送風する。
コンプレッサー(圧縮機)エバポレーターで蒸発した冷媒ガスを吸入・圧縮し、コンデンサーでの液化を容易にするため加圧している。マグネットクラッチを介してエンジン回転により駆動され、エアコンシステムの心臓部とも言える。内部はピストン/シリンダーで構成されエンジンと似た構造であり、同様に潤滑が不可欠となる。(潤滑用のオイルは冷媒ガスに混入されており、システム内を循環している。)
コンデンサー(凝縮器)コンプレッサーで圧縮された高温・高圧のガス状冷媒を冷却し液化させる部分。
エキスパンションバルブ(膨張弁)一種の絞り弁であり、エバポレーター内を低圧室にする関所のような働きをする。コンデンサーからの高圧液状冷媒をわずかな隙間からエバポレーター内に吹き出し、低圧・低温の霧状にしてエバポレーターでの急激蒸発を容易にしている。構造上、ゴミや氷結した水分などの異物が詰まりやすい。
レシーバー(受液器)レシーバータンクなどとも呼ばれ、液体となった冷媒を一時蓄える。同時に冷媒に含まれる水分やゴミを取り除き、冷媒を潤滑に供給する。