■コンプレッサー/シャフトシールからのガス漏れ2例
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コンプレッサーのシャフトシール部分よりガス漏れを起こしたケースです。 一緒に漏れたオイルが付着して黒くなっているのが車載の状態で目視できます。
ガス漏れですから当然冷却不良となるばかりでなく、放置すればオイル流失によりコンプレッサーの焼き付き(ロック)へと至ります。
* オイルはガスと共にエアコンシステム全体を循環していますから、コンプレッサー自体のガス漏れに限らず、他の部位からのガス漏れもコンプレッサロックという大きなトラブルを引き起こします。 |
■エキスパンションバルブの詰まり(→交換)
カムリ・グラシア
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中央(オーディオの裏付近)にエバボレータがあり、ここにエキスパンションバルブが付いています。 助手席・グローブボックスの下あたりから外すような作業となります。 |
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これがエキスパンションバルブ。 しぼり弁のような構造になっていてゴミや凍った水分などが詰まると「作動直後は冷えるが、しばらくたつと効かなくなる」という症状を繰り返します。
* 詰まっているだけでガスは入っていますから、誤って補充するとオーバーチャージとなり、別のトラブルを招きます。 |
■配管からのガス漏れ
クラウン
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配管の接続部、カシメ部分の経年劣化によりガス漏れを起こしたケースです。 金属のパイプを圧着するようにカシメている構造なので、長い間には緩んだりすることがあります。 |
■DLプーリコンプレッサーのガス漏れ&異音
イスト
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最近の車種はマグネットクラッチが廃止され「DLプーリ」が付いた構造になっているものが多く見られます。
マグネットクラッチによりエンジンからの回転供給を断続するのではなく、コンプレッサーは常に回っている状態となります。 |
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同時にエアコンシステム全体も厳密なガス/オイル量の管理が求められるようになってきています。 |