■インナーパーツ
リビルト、オーバーホールにおいては構成部品を全て分解し、必要に応じて修理・交換します。
例えばスリップリングは規定値を確保できる場合は研磨により凹凸を取りますが、摩耗が進んでいれば新品と交換となります。
ベアリングは内部のボールが摩耗すると異音が発生してきます。内部を油洗してグリスを詰め直せば再利用できるという考え方もありますが、当社では交換します。グリスはあくまでも潤滑剤で、ガタツキを保持することはできませんから。
ブラシは消耗の激しい部分で、しかも電流を取り出す重要なパーツです。画像にあるように単体で新しい物に交換します。
コイル関係は焼き付いて皮膜(エナメル)が損傷するとコイルの役目を果たしませんから、テスターで確認後異常があれば交換となります。
ダイオード、ICレギュレーター等はこれ以上細かく交換や修理がきかない部品で、不具合があれば交換です。
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オルタネーターの故障や不具合が発生したとき、リビルト品も中古品も見つからず修理も交換もできない・・・希少車や流通在庫の少ない車種ではそんなケースもあると思います。そのような場合、
互換性のある車種のオルタネーターからインナーパーツを組み替える
という方法があります。
車検証データ、あるいは現品ナンバーからオルタネーターを探せば当然該当するものは1つだけですが、実はいわゆる兄弟車やそれに近い車種ではインナーパーツの互換可能な物がけっこうあります。オルタネーターのケーシングが破損することは希ですので、中身を交換すれば元の車両に取付可能となるわけです。
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